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    足の動脈硬化とは…
     足に行く血管が動脈硬化になると、血管の壁が硬くなるだけではなく、内側に向かって厚くなります。このため徐々に内腔(血液の通るスペース)が狭くなります。これは5~10年あるいはそれ以上の年月を経て徐々に進んでいきます。《図3》の左側にイラストで示しています。ここで大事なことは、足にはたくさんの動脈がありますが、このうち動脈硬化に侵されるのは主として主幹動脈すなわち足先に行くメインストリートです。途中の枝葉は侵されにくく、むしろメインストリートがめづまりしかけたときに、小さいですが迂回路として頑張って増えようとする血管(動脈)です。《図3》の右側にはメインストリートの閉塞部位とその大まかな頻度(重複例を含む)を記載しています。この結果、足先に行く血流が低下していろいろな症状がでてきます。

    《図3》

    飛行機に例えた下肢血行障害の程度

     健康な人を飛行高度9000m~1万m(ちょうど旅客機の巡航高度にあたります)を飛行していると考えてください。血流が低下して一般に7000mを切ると、黄信号つまり間欠性跛行という症状がでてきます。これはじっとしているときは何ともないけれども、ある一定距離を歩くと足が痛くなって休まなければならないという症状です。飛行高度が低いほど歩ける距離も短くなるというわけです。さらに低下して一般に3000mを下回ると歩かなくても足が痛くなり(安静時疼痛)、さらに飛行高度が下がると、ついには足にきず(潰瘍)ができたり、腐ったり(壊死)します。こうなると上流から血流が来ていませんから、前述のように足全体を切断せざるを得なくなります。
     とくに飛行高度が3000mをきると(赤信号)、雨雲や雷が鳴ったりして容易に墜落(壊死→切断)しやすくなります。ここでいう雷や雨雲は、けが、やけど、深爪などのちょっとした刺激を意味します。安静時疼痛と潰瘍・壊死をあわせて重症虚血肢といいます。
     原因が動脈硬化ですから、一般的には急速に悪化することは少ないと考えられます。ただし、喫煙者、糖尿病の人、透析を受けている人はエアポケットに入りやすい、すなわち危険因子となり急速に悪化することがあるので注意が必要です。

    飛行高度の調べ方(診断)と上げ方(治療)

     さて、飛行高度を調べる(診断)には、《表1》 に示すような種々の方法がありこれらを用いて総合的に診断します。
     次に、飛行高度の低下した機体を再び上昇させる、すなわち治療のお話です。《表2》 に治療の原則を記載しています。
     あまり飛行高度が低くなく、自覚症状が軽度であれば、必ずしも飛行高度を9000m以上に上げる必要はありません。むしろその飛行高度を維持することが大切です。これには薬物治療(血液サラサラのお薬)や運動療法があります。
     ただし飛行高度が3000mを切るような赤信号の人はすぐにでも飛行高度を上げてあげないと墜落してしまいます。これにはめづまりした血管(動脈)を押し広げるいわゆる風船治療(血管内治療)と手術で別ルートを作るバイパス治療(バイパス術)とがあります。いずれもメインストリートの治療ですが、どちらを選択するかはめづまりの場所や程度、および患者さんの全身状態などによって総合的に判断します。また両方の治療を組み合わせたハイブリッド治療もあります。

    上昇した飛行高度が再び下がらないために(予防)

     せっかく治療によって上昇した飛行高度がまた下がらないようにする,すなわち予防がとても大切といえます。<<表3>>に予防法を記載しています。根底に生活習慣病がありますからこの管理が重要です。とくに糖尿病,高脂血症,喫煙が三大リスクファクターと言われていますので、これらをコントロールする,すなわち食生活に注意し、喫煙者は禁煙につとめることが全身的には大事です。さらにご自分の足を大切にする気持ちを持つことが大切です。当センターのフットケア外来ではそのお手伝いを行います。また熟練した技術を持つ義肢装具士によるご自分の足にあった靴をオーダーメイド作成することができます」(詳しくはこちら)。足を健康にして快適な日常生活を送れるようにすることが当センターの願いです。

    ・治療については下肢救済センターのページをご確認ください。

    《表1》飛行高度の調べ方 (診断)《表2》飛行高度を上げるため(治療)の原則 《表1》飛行高度を下げない(安定した飛行高度を保つ)ために(予防法)
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