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久賀 太 -治療内容-

経歴 1993年 久留米大学医学部卒業
所属学会 日本整形外科学会(整形外科専門医、リウマチ認定医)
日本リウマチ学会(専門医)
九州リウマチ学会
西日本整形外科災害外科学会
日本麻酔科医学会(専門医)
日本体育協会公認スポーツドクター(熊本県ハンドボール協会)
日本股関節学会
日本膝関節学会
日本人工関節学会
日本骨折治療学会
日本関節病学会
日本関節鏡膝スポーツ整形外科学会
下肢骨折一般
スポーツ外傷(靭帯損傷、半月板損傷)
変形性膝関節症
変形性股関節症
関節リウマチ

変形性膝関節症

 変形性膝関節症(Osteoarthrosis: OA)は、『病理学的に関節軟骨の変性、摩耗による荒廃と、軟骨および骨の新生と増殖、つまり磨耗相と増殖相の混在によって特徴づけられる慢性、進行性の変性性の関節疾患』と定義されています。変形性変化の発生原因はさまざまですが、なかでも加齢と長年の負荷異状は重要な因子です。加齢とともに発生頻度は増加します。
 自覚的には疼痛(痛み)が主症状です。初期では動作開始時の疼痛(starting pain)を訴えることが多いようです。病期が進行すると階段の昇降、特に降りる時の疼痛が特徴です。動きが制限され日常生活に支障がでてきます。
保存的治療が奏功せず疼痛を主とする症状が改善しない場合、手術の適応となります。比較的若い方には、高位脛骨楔状骨切り術を、若い方であっても変形が高度であれば人工膝関節置換術を行います。


高位脛骨楔状骨切り術


<術前>

<術後>

人工膝関節置換術 (TKA: total knee arthroplasty)


<術前>

<術後>

変形性股関節症

 変形性股関節症は、関節軟骨の変性、磨耗により関節の破壊が生じ、これに対する反応性の骨増殖(骨硬化、骨棘)を特徴とする疾患で、原疾患が明らかでない一次性股関節症と、何らかの疾患に続発する二次性股関節症に分類されます。二次性股関節症の原因には多くのものがありますが、わが国では先天股脱、亜脱臼、臼蓋形成不全によるいわゆる亜脱臼性(脱臼性)股関節症が多く、全股関節症の約80%を占めます。股関節痛が主体とですが、大腿部痛、臀部痛、背腰痛などを訴えることが少なくありません。関節症初期における痛みは長途歩行後などのだるさや運動開始時の痛みとして現れ、病期が進行するにつれ痛みは持続性となり安静時痛や夜間(就寝時)痛が出現します。
患側の大腿四頭筋、大殿筋などの筋萎縮が種々の程度に認められ、また股関節周囲筋の筋力低下(特に屈筋、外転筋)も出現します。
 日本整形外科学会の変形性股関節症X線像評価により、股関節症は前、初期、進行期、末期の4つの病期に分類されます。

  1. 前股関節症は、関節裂隙(関節の隙間)の狭小化が全くないもの
  2. 初期股関節症は関節裂隙に部分的な狭小化があるが軟骨下骨質の接触はないもの
  3. 進行期股関節症は部分的な(荷重部の)軟骨下骨質の接触があるもの
  4. 末期股関節症は、関節裂隙の広範な消失のあるもの

正面左側は正常/正面右側の股関節は軟骨が消失し圧塊している

 当院では、前期、初期で若年者には、寛骨臼回転骨切り術を、進行期、末期ではキアリ骨盤骨切り+大腿骨外反骨切り術を、末期で骨切り術の適応がない場合は、人工股関節置換術を行っています。


人工股関節置換術 (THA: total hip arthroplasty)

 人工股関節置換術の適応は、主に末期股関節症です。摩耗し傷んだ部分を掘削後、人工の臼蓋(受け皿)を設置し、新しい大腿骨頭に置換することで痛みを取り除き股関節の機能を回復する手術です。従来は、約20cm程度、皮膚を切開し腱、筋肉を切離、人工関節置換後に切った組織を修復する手術が主流でした。しかし筋力の低下や機能回復までに時間を要すると言われています。


<左人工股関節置換術>

最小侵襲人工股関節置換術 (MIS: minimally invasive surgery)

 今日、これらの腱や筋肉を温存し手術する方法が徐々に広がってきています。当院では、2008年より前方進入法(股関節前面)に約8cmから10cm程度の皮膚切開を加え腱や筋肉を切離しないいわゆる筋温存型最小侵襲人工股関節置換術(DAA-MIS: minimally invasive surgery)を導入しました。ただ皮膚切開の長さを小さくしただけのMISではありません。筋肉や腱を切離しないことにより傷が小さいだけでなく早期の機能回復が報告されています。入院期間も短縮(10日前後)され、また、状況に応じて両側同時人工股関節置換術も可能となりました。


<両側同時手術例>

術後歩行状態

70代 女性

術後4日
<術後4日>
術後2週(退院時)
<術後2週(退院時)>

70代 女性

両側同時手術後2カ月
<両側同時手術後2カ月>

40代 男性

両側同時手術後5日
<両側同時手術後5日>
両側同時手術後2週(退院時)
<両側同時手術後2週(退院時)>