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神経伝導検査(nerve conduction study,NCS)

神経伝導検査 術中モニタリング 超音波検査 輸血関連 血液による検査

 手足のしびれ、痛みの原因が末梢神経と疑われた場合、神経伝導検査が非常に有用です。神経伝導検査とは末梢神経が伝達する速度を測定する検査で、これにより神経障害の部位や程度を検索します。また、Inching法を併用する事により、障害部位をより詳しく特定する事が可能です。検査は低周波のような弱い電気刺激を使用します。人によって感じる程度は違いますが、多少のピリ痛い感を伴うことがあります。また、検査時間は通常30分程度ですが、特別な場合1時間以上かかる事もあります。
神経伝導検査の検査風景

※Inching法について
神経上の皮膚を1cm間隔で刺激し波形を導出していきます。神経に障害がある場合、その部位で波形変化や潜時差(時間差)が生じます。通常、神経にはそれぞれ障害されやすい場所がありますが、それ以外の場所での障害部位の特定に威力を発揮します。


上肢全体のInching法

神経伝導検査が有用な主な疾患


1.手根管症候群
手首(手関節)で正中神経が圧迫されて起こる神経の障害です。中年期以降の女性に多く発症し、示指、中指を中心にしびれ、痛みが出ます。しびれは環指、母指に及ぶこともあり、これらの症状は明け方に強くなり、手を振ることで楽になります。


正中神経の手関節におけるInching法
(波形が低くなった部位(黄色の×)で神経の障害が疑われます)

2.肘部管症候群
肘で尺骨神経に圧迫や牽引などが加わり生じる神経の障害です。麻痺の進行により症状が違います。初期は小指と環指の一部にしびれ感が出現します。麻痺が進行するに伴い、手の筋肉がやせてきたり、小指と環指が変形をおこします。


尺骨神経の右肘関節におけるInching法
(波形変化がある部位(黄色の×)で神経の障害が疑われます。)

平成20年度実績 (神経伝導検査)
正中神経……386件 / 尺骨神経……185件 / その他の神経……63